
2015-01-23
仲間との共有体験から、チームワークへ
仲間と良い人生、良い思い出をつくり、それを共有できる。
意思の疎通がうまくいき、それが輪になり人間関係が円滑に回りだす。
それは仕事にも繋がっていきます。
企業としてそれを提供できる場をつくれるのであれば、それは良い会社なのだと思います。
新年の恒例行事として25年以上続けている研修旅行。
これからの一年、従業員一人一人が目標に向かい、達成するための起爆剤として取り入れるこの「楽しみ」は会社の発展として有効な手段なのではないでしょうか。
今年の行き先はイタリア、グアム、ベトナム、台湾、沖縄、京都の6ヶ所。
各々が希望する旅行先へ向かいます。
「多くの感動を体験しなさい」
日頃、私がよく従業員に言い聞かせていることです。
良い仕事をする為には自分を磨かなくてはなりません。
実際に多くの様々な場所へ訪れ、見て触れて感じる事、「感動を体験し、そこから多くの事に興味を持つ」ことだと思うのです。
仕事ばかりの毎日では新しい発想や感性を身につける事は難しいでしょう。
ましてや我々のようなものづくりに従事する者にとって、感動する自己体験が無くては、決してお客様に感動を与える事などできません。
毎回、研修の目的として重要視している事があります。
家づくりには多くの人間が関る故に大事な事、「チームワーク」です。
営業や現場管理、設計、大工の他に工場に従事する者、事務に従事する者、日頃あまり接する事のない従業員同士が旅行中寝食を共にし、コミュニケーションを取る事でお互いを理解し、協調性が生まれチームワークが良くなれば、従業員にとっても、また会社にとっても大きな活性化に繋がります。
今回の沖縄研修旅行時にこんな出来事がありました。
一流と言われている観光ホテルに宿泊したときの事です。
一人の従業員が体調を崩し、宿泊先のホテルで寝込んでしまいました。
朝食時にその事をホテルのウェイターに打ち明けると、そのウェイターは「それではその方のお部屋へ8時に伺います」との返事。
その後、私が寝込んでいる従業員と待っていると8時丁度にホテルのスタッフが現れました。
こちらが何も言わずとも消化の良い食べ物、ビタミン豊富な果物、体温計と水枕まで用意してくれました。さらに退出時間の延長と、次の宿泊先までのタクシーの手配までしてくれたのです。
「風邪」というキーワードだけで末端のスタッフからトップまでもが情報を共有、次から次へと何が起こるかを想定し、対処してくれたお陰でさほど苦労する事もなく研修旅行を満喫する事ができました。
一流とはある分野で最も優れているということ。
一流の企業とは一流の人間の集合体だということ。
外見だけでなく、人対人のサービスも伴うあのホテルは間違いなく人を感動させる一流ホテルでした。
何かを頼まれれば頼んだ事以上の事で返してくれる。
夢ハウスもそんな一流の企業になるような努力をしていかなければなりません。
研修に参加した一人一人が多くの体験をし、何かを感じる事ができたのであれば実に有意義な研修だったと思います。
旅費も従業員や会社にとって多くの収穫がある教育費と考えれば安いものです。
従業員同士が苦楽や感動を共有し、それを今後に反映させることできればきっとお客様は感動してくれるはずです。
残る研修地は3ヶ所、イタリア・グアム・台湾。
それぞれの旅先へ向かう従業員が一体どんな「感動」のお土産を持ち帰ってくるのでしょうか。