
2014-09-04
季節の変遷は時を待たず
夜の帳(とばり)が下りしばらくすると、涼風と共に胸を締め付けられるような鈴虫たちの羽の音が鳴りはじめました。
私にとって一年を振り返ると心躍る季節は「夏」。
多くの催事や趣味が楽しい思い出として凝縮されるのもまた「夏」なのです。
そう感じてしまうのも、我が新潟は雪国。
これから過酷な冬を迎えるからなのでしょう。
歳を重ね、思い出を重ねる度にその反動は増し、今となればあのうだるような夏の暑い日々もまた、愛おしくそして虚しく感じてしまいます。
しかし、残りの余生を楽しむ為にも常に前を向いて、明るくそして楽しく生きていたいものです。
これからの季節は特に自然の素晴らしさを垣間見る事ができるでしょう。
山登り、見上げれば紅葉の美しさ、見渡せば山の幸。
先日、夢ハウス育成林にもミョウガが顔を出しはじめていました。早速、ミョウガ採りにお誘いしたところ、40名ものお客様にお集まりいただき、楽しい思い出を共有したところです。
ミョウガではないですが、私が昨年天然ナメコを1日で30kgも採れたのはいい思い出です。
秋が過ぎ冬を迎えれば、スキーで汗を流し、温泉でこの世の贅沢を堪能できます。
そういえば、今春採れた山の幸わらびを樽に漬け込んでいました。それを今冬食べる楽しみもあります。
近々高校の同級会が開かれるのも思い出しました。
昔懐かしい同級生に会えるのもまた、楽しみの一つです。
心がときめくような出来事は「次から次へと訪れてくる」のではなく、「自ら見つけ、自ら創る」のが私の人生です。
未来が待ち遠しくなるような一年であれば、人生幸せを感じずにはいられないのではないでしょうか。
目の前では「ドーン、ドーン」と今年最後のスターマインが打ち上がりました。
幾重にも大輪の花が大きな傘を広げ、再び景色は静寂に包まれます。
祭りの後にはまた、鈴虫たちの重なる唄が響きわたります。