
2014-03-25
「本物」と向き合う家づくりとは
最先端の技術の祭典。
連日熱気漂う会場でのせめぎ合いは、見る者に驚嘆や感動を与えていました。
総動員数12万人、日本最大の建築の祭典「建築・建材展2014」(主催:日本建材新聞社)が3月4日~7日、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)にて開催されました。
全ての出展ブースを見て回るにも、とても1日では廻りきれないボリュームのこのイベントに夢ハウスも是非出展して欲しいと依頼され、この度参加しました。
やるからには真剣勝負、とことんやるのが私の信条です。
夢ハウスは会場内で一番大きなブースに、住宅一軒(35坪)をわずか2日間で再現。
多くの同業他社が出展する中で、住宅の内装を見立てて出展するブースは夢ハウスだけでした。
設営中から、様々なメーカー出展者が見学に訪れ、「やっぱり本物は違うな」と溜息を漏らしていく姿が印象的でした。
夢ハウスの出展テーマは「本物時代到来!」
1棟1棟が「作品」。それが夢ハウスのものづくりの姿勢です。
全てに無垢材料を用いながら、私たちは「魅せる」事に重点をおき、徹底的にコーディネートをこだわります。照明の使い方や飾りの盆栽一つとっても、配置するバランスの取り方に細心の注意をはらいました。
御蔭さまで出展期間中は大盛況。
夢ハウスの本物の家づくりに興味をお持ちいただいた、150社を超える工務店をはじめ、多くの著名人や大学教授が来訪。
皆一様に夢ハウスだけは違うと実感いただけたようです。
今回、「建築・建材展2014」を振り返り感じた事があります。
それは「時代の変化への危機感」。
私も時間をつくっては多くのブースを見学に足を運びました。
日本最大級の建築・建材展でありながら「本物」をこれだけ扱うメーカーは出展者300社中、私たち1社だけ。他全てが石油工業品を扱っていました。
建築業界の今の風潮は、いかに本物に似せるかを競い合っているように感じます。
中でも目を見張ったのが「これは木ではありません」という標題を掲げたブース。
「見た目、触り心地が本物の木と変わらないでしょう」とビニール素材の商品をアピールしていました。
技術の進歩に驚きながらその方向性に疑問を持ちます。
夢ハウスのブースに訪れた方は口を揃えてこう言います。
「やはり本物は違う、安心感がある」と。
人間はいつの時代も自然と共に暮らしてきました。
それは住んでみればわかります。座ってみただけでもわかります。
視覚や触覚だけでなく太古の昔より根底に刻まれたDNAで五感が感じるものだと思うのです。
模倣はあくまで模倣、「本物」を超える事はありません。
何故、その高い技術で「本物」と向き合い取り組まないのか?
「時代だから」で済ませたくはありませんが、お客様が「本物」と「本物」とを比べる価値観が見いだせなくなるのではないかと危惧しています。
今回ブース出展に携わった全従業員が、達成感と「また機会があればやってみたい」という次回への意欲が得られた事は大きな収穫でした。
次回は6月、大阪(インテックス大阪)と東京(東京ビッグサイト)に出展を決めています。
今回以上の「本物」を体感いただくべく、さらに素晴らしいブース出展に御期待ください。