
2013-10-17
人を魅了することのできる生き様
毎日のように全国のどこかで講演を聞く事が出来ます。
共感できる講話、新たな発見がある講話、全く為にならない講話、良くも悪くも面白いものです。
語り手により、自然にその話に引き込まれ、時が経つのを忘れてしまう人と、聴いていてなんとも耳障りでつまらなく、時間が経つのを長く感じてしまう人がいます。
両者の違いは何でしょうか?単に話術でしょうか?
少し視点を変えてみると、両者の違いはその人の背景にある「生き様」なのだと思います。
去る10月8日・9日と2日間にわたり、年一度の夢ハウスビジネスパートナー総会が開催されました。
振り返ればこの総会も16回目、北は北海道から南は九州まで230社のパートナー、約300名の方々にご参加いただきました。
進化しつづける夢ハウスの新しいモデルハウスの見学や、新商品の発表。
他社に負けない「自信」と、他社と闘う「武器(ものづくりの価値)」。
夢ハウスのものづくりにおいて欠かせない、「耐震・耐久・健康・省エネ」。
これらの優れた武器をいかに展開してゆくのかを再認識し、互いが同じベクトルに向け歩みだす良い2日間となりました。
特に2日目には建築業界のみならず、各分野で知名度の高い世界的建築家・安藤忠雄さんをお招きし、自身のこれまで手掛けてこられた壮大なプロジェクトの数々をお話しいただきました。
およそ1時間30分の講演でしたが、私を含め参加された皆様も安藤さんの熱い口調に引き込まれ、気付けば講演が終了していた印象です。
総会後のアンケートでも「とても為になった」「また是非聴きたい」と全てのパートナー様より好評をいただきました。
ふと、私は以前ある大学教授の講演を拝聴した時のことを思い出しました。
その教授の講演は1時間ほどのものでしたが、ボソボソとした口調で研究データを解説しているような内容で、何も私の心には残らず只々長い1時間だった印象があります。
語り手の「生き様」に人を魅了することのできる深みがあるか?
その生き様の深みとは、人生の中でどれだけ「命懸けの真剣勝負」をしてきたかということだと思います。
逆境に挑み、苦しみ、悩んで乗り越えてきたいくつもの経験と努力がその講話に臨場感を持たせ、その世界観に引き込んでくれるのです。
他人の話の転用や読んで得た知識、それも大事ですがやはりそれだけでは物足りません。
人を魅了し、感動させるには、人よりも秀でた「生き様」が必要です。
だから、安藤忠雄さんの講話の終わりを皆惜しみ、拍手が止まないのだと思います。
講演後には安藤さんの書籍の即売・サイン会が開かれ、長蛇の列ができ大盛況だったのは言うまでもありません。
私が安藤さんの講演で何度となく新たな刺激を得たように、夢ハウスビジネスパートナーをまとめる本部のトップとして、これからも私の「生き様」を全国330社の皆様に刺激が与えられるよう努めていきたいと思います。