
2013-09-03
お客様のために感動を
人は目標を持つ時、夢を描く時、生き甲斐を見出す時、そこに「感動」というキッカケがあります。
そのキッカケはのちにその人の人生を大きく変えることだってあります。
心温まる家づくりを目の当たりにした少年が、将来大工や設計士になったり、素晴らしい話を聞かせてくれた人生の先輩の行き方を真似してみたり、きっと子供でも大人でも関係なく「感動」というキッカケは人生に刺激を与えます。
60歳を過ぎた私でも、その「感動」というキッカケに気付かされます。
今夏、2つの行事が私に刺激を与えてくれました。
8月4日
毎年恒例の夢ハウス感謝祭。OBのお施主様限定で行うこのイベントは、年に一度私も直接お客様と顔を合わせることのできる機会としてとても楽しみにしています。
今年の感謝祭は昼と夜の二部構成。
昼は子供たちを対象に「ふれあい夏祭り」と題して、私たちのものづくり工場にて盛り沢山の内容を用意しました。
催しの全ては夢ハウススタッフの手づくり。
100人以上のスタッフが仕事の合間を縫って、何週間も前から準備を進めてきました。
金魚すくい、ヨーヨー釣り等の縁日、焼きそば、フランクフルト、わたあめ等の屋台。水遊びのプールや水上を歩く事の出来るウォーターボール、親子で楽しむ木工教室に丸太切り競争、盛大なもちまき・・・。
猛暑の中、どれだけのお客様が来場するか不安もありましたが、予想以上の1,100名を超える方にご参加いただきました。
スタッフ一人一人がお世話になったお客様に対し、感謝の気持ちを持って笑顔で接客。またお客様もその気持ちに応えてスタッフを褒めて下さり、炎天下の中で交わされる感謝の気持ちのやり取りは、相互の喜びとなって生き様に繋がっている様に見えました。
夜は変わってOB施主の大人たちを対象とした「星空コンサート」。
元「鼓動」のメンバーを従え、篠笛・和太鼓・ピアノのアンサンブル。
開演直後は夕立に降られたものの、笛と太鼓の音色が夜空に届いたのか、気がつけば雲は晴れ、綺麗な星たちが顔を覗かせていました。
この夜は地元聖籠町の花火大会とも重なり、心に響く音楽と、満点の星空、大きな花火に皆感動し、最後は拍手が止みませんでした。
また、この感謝祭は夢ハウス友の会の方々のご尽力により、東日本大震災で親を失った子供たちの教育義援金としてチャリティー募金を行いました。
ご参加いただいたお客様から約70万円もの寄付金が集まり、これらは全て建築家・安藤忠雄さんが発起人となった「桃柿育英会」に納めさせていただきます。
それから遡る事7月11日。
新発田市の七葉小学校にて、小学5・6年生を対象とした講演を依頼されました。
これまでに大人への講演は幾度とこなしてきましたが、小学生相手には一体何を話せば良いか悩みました。
結局、取り繕うことなくありのままの経験や考えを話し、単に家をつくるだけでなく、お客様に感動を与え、夢を叶える素晴らしい職業なのだと伝えました。
また、どんな仕事でもお客様を喜ばせる為には基礎学力も必要と付け加えました。
当初は子供相手、話の半分も伝わればと思っていましたが、意外と皆真剣な表情で私と向き合い、最後までしっかりと話を聞いてくれたことに驚きました。
後日、子供たちから感謝の手紙が届き、その一人一人の言葉に心を打たれました。
まだおぼろげかもしれませんが、私の話を聞き、子供たちはちゃんと未来を見据えて目標を持ってくれたのです。
子供たちも、先生方大人たちも私がつくってきた人生に感動してくれたのです。
数十年後、この中から私と同じ道を進んでいる子もいるかもしれません。もしかしたら、お客様になっている子があらわれるかもしれません。
いずれにせよ「感動」という大きな刺激を与えた事は確かだと思いました。
夢ハウスという企業に関りを持つ人々全てが、「感動」というキッカケを与えてもらっていると、この夏の2つの出来事を通じて再認識することができました。
私たち夢ハウスは、従業員一人一人がお客様の為に「夢」と「感動」を与え、さらに共鳴してくださるお客様と共に、未来あるこの国の子供たちへ「夢」と「感動」を届けています。
このエネルギーをさらに大きく伸ばしていく事が、私の使命なのだと思います。