
2013-05-24
家、家にあらず、継ぐを以て家とす
日頃、家づくりをすすめ、お引き渡しをし、アフターまでしっかりとさせていただきますと、単に住宅の事だけではなく、お客様より様々な相談を受けることがあります。
御近所付き合いや交通事故、病気、第三者とのトラブル。
夫婦間のいざこざや、嫁・姑問題、親族との相続などなど・・・
生きている中で誰かに相談したくなるものの、誰を頼りにしてよいかわからないことも多々起こるものです。
こうした内輪の大事な問題を、直接私たちに御相談いただけることは、長いお付き合いの中で培った、業者とお客様との垣根を越えた関係を築けた証明であり、建築を生業とする者にとっては業者冥利につきる出来事です。
ですから、私たちも一生懸命なんとかしてあげたいと誠心誠意努力するのです。
夢ハウスでは、お客様が生活していく上で不安になる場面を想定し、各種保険業務や弁護士・司法書士・行政書士・労務士・税理士など常にその道のプロ集団がお客様へ確かなアドバイスができる準備を整えています。
過去に私が様々な相談を受けた中で、最も厄介で人間の醜い部分が顕著に表れる問題があります。
それは「遺産相続」です。
人間は欲にかられると、その後の人間関係や人生そのものも悪くさせる事を忘れ視野を狭くします。
生きてゆく中でこんな醜いことはありません。
あるお客様の相談です。
お葬式当日、滞りなく式も終わり、身内だけで思い出話に花が咲く席での出来事。
兄弟の1人がおもむろに財産の権利を主張し、それを機に喧嘩がはじまったそうです。
このような相談をいくつも受けてきました。
確かに、子は親の財産を譲り受ける権利はあります。
しかし、財産分与の法律は最低限の権利でありそれを笠に着て正当化し主張したのでは家族・親族関係は一体どうなるのでしょう?
あくまでもその財産は子が稼いだものではなく親のものです。
与えられるならばいいのですが、自ら自分の権利を利己的に主張する行為は愚か以外のなにものでもありません。
しかもお葬式当日に、です。
いくら権利があると主張しても、人間関係が悪くなる権利は権利ではないと思うのです。
人よりも物を選ぶ行動は、何十年という月日をかけて築き上げてきた家族、親族関係を己の欲の為に崩壊させます。
態度や行動がいくら悪くとも、「心」が豊かであれば人は離れてはいきません。
逆に、態度や行動がどんなに良くとも、「心」が貧しければ人は見抜き、警戒し、離れてゆくのです。
人間の評価は周りが決めるものであり、自ら下す己の評価は何も意味をもちません。私は、そのような人を見る度に滑稽で残念に感じます。それではこれから先どんな商売をしようと、どんな人間関係を築こうと必ず悪い方向に人生は進んでいく事でしょう。
「心」は人間の本質、根っこ。態度や行動はいくらでも直すことが出来ますが、「心」を直す事は難しいのです。
日本は法治国家ですが、法を詳しく知る人はあまりいません。
そんな法を知らない者が「利己的」な発言をすることから大きなトラブルが巻き起こります。
法を基にトラブルを回避し、更には「利他的」な気持ちと行動がお互いに「幸福」をもたらすのではないでしょうか。
「利己的」な行動は個人の満足でしかありません。
誰かに必要とされた時、家族の健康、子供たちの成長など自分自身だけでなく、相手に奉仕し、笑顔と喜びを共有する「利他的」な気持ちをいつまでも持ち続けたいものです。
人は皆「幸福」になる為に悩み、相談するのですから・・・
相手を思いやる誠意と行動力に長けた夢ハウススタッフと、難しい法律を熟知したプロ集団が、これからも不安に悩まされるお客様を安心して生活して頂けるよう、一生懸命サポートしていきます。