
2013-03-04
感性とは自身の内面を映す鏡である
住宅づくりを一言で申し上げるならば、それは「お客様の夢を叶える仕事」です。
お客様にとって、恐らく生涯一度であろう住宅づくりにはお客様の生涯を背負う覚悟で臨まなければなりません。
ものづくりにおいて「お客様の夢を叶える」筋道は仕事を通じて「お客様に感動を与える」事の積み重ねの結果です。
「当たり前の仕事をしてはならない」
人を感動させる上で最も重要な事です。
誰でもできる事をやったのではしょせん当たり前。
お客様が想像している以上のものを提案しなければならないと思うのです。
常日頃、従業員には教育しておるのですが、なかなか伝わらないのも現実です。1月の研修旅行にて。移動中の車内も指導の場。
何事にも色彩と寸法のバランス、そしてそれを計る鍵となるのが「感性」です。
住宅において例えば、霧除けでもポーチの屋根でもバランスを考えなければいけません。
単純に大きい材木を使えばいいというものでもなく、柱に対して横架材の間隔を計らなければなりせんし、ストーブ裏に貼るタイル一つをとっても内装に調和した色を選ばなければなりません。
「感性」は生まれ持った才能と思われる方も多いと思いますが、実際には生きていく過程の中、日常の中で養われるものなのです。
他人と自分を「比べる」事も大事です。
私は、素晴らしい人を見かけたら自分と比べる事を心掛けています。
背広のデザイン、着こなし、歩き方、このような見方をすることで感性を磨いてきました。
「感性」は自身の姿恰好に表れます。
頭髪は寝癖でボサボサ、ネクタイは曲がって作業着も汚れている、そしてどんな時、場所でも長靴を履いているような人は、いくらその人が人間性に優れていようとも、その容姿だけでお客様から信用を得る事ができなくなってしまいます。
弊社でも、姿恰好がなっていない従業員に、他人と比べる価値観を持つよう教育しています。
当たり前の仕事しかできない従業員は決まって、
「人と比べるという概念がなかった」
こう答えます。
人生を生きるコツ。
人生80年のうち5年、10年をガムシャラに目標をもって一生懸命頑張る人には人生の指針、感性が自ずと身に付くものです。
その経験を経た人には同年代の人よりも違った角度で人生を見つめる事ができ、悔いのない人生を歩むことができるのだと思います。
また、そういう人こそ人の上に立つ人間になるのではないでしょうか。