2014-07-11
世界遺産の富士山と東博の故宮博物院展を訪ねる
7月9、10の両日、参加者20名にドライバー兼お世話係として片桐常務さんと熊倉さんを加えた総勢22名が、新発田の夢ハウス下越事務所を出発しました。当日は台風の影響で風雨激しく、今日の旅行は中止だね。などと思って集合した皆さんも少なからずおられた様子でしたが、まあ出発してみるか。っていう脳天気、いや、前向きな判断で定刻5分前に赤塚会長以下皆さんの見送りを受けて。バスは一路甲斐路へと進みます。妙高山を右手に見るあたりから青空が広がり始め、風も穏やかになりまして、改めて新潟は広いなあって思ったわけです。
経費節減と嗜好の多様化で車内でのおやつを用意しなくなりましたが、その分参加者からいろいろな差し入れがあったりして、それぞれが自分の座席で天気祭り、といっても酒を飲むだけですが、をしながら昼食場所のワイナリーにたどりつきました。
もちろん無制限の試飲が伴います。最初に樽詰めの安ワインがあって、その奥にラベルのしっかりしたワインがあると、まあ、こんな配置になっています。見学した地下の貯蔵所では契約を結んでいるオーナー専用のワイン樽が山とありました。「俺もここに自分用の樽を置けるんだかね?」と、H島さまの分家筋でいらっしゃる方からの本気な質問。対する説明嬢には商談の意志がなかったようでした。残念、あの一樽があれば我々みんながおこぼれにあずかれそうだったのになあ。
昼食のメニューですが、信玄豚のソテーが出ました。俺たち越後人は上杉謙信の名前を豚につけるかね。家康豚なんて言うかね。あ~ワインの酔いが回り始めた証拠だなあ。
で、程なくバスは樹海の中を五合目目指して走ります。熊倉さんが五合目の某所と連絡を取り合って、時々雲の切れ目から山頂が見えるとの情報を得ましたものですから、下界の台風騒ぎを尻目にバスはどんどん昇ります。そうだ、その前に車内で昇るか昇らないかの多数決を取ったんだ。ほぼ意見が分かれたので突入したってことですね。ミステリーツアーが得意な片桐常務が、今回はミストツアーと相成りまして、それやこれやでもう五合目です。見えました。頂上が。記念写真を撮って、中国語が飛び交う広場を歩いて、そのうちに集合時間となりました。宿泊は河口湖に面して富士が真っ正面に見える(はず)絶景ポイントに立地していました。
旅行二日目です。昨晩の親睦会は皆さんかなり力が入ったようで、予定していた宴会費はオーバーしました。改めてメンバーを見ると、この友の会創設の頃の古参会員がかなりおられます。アルコールが入ってしまうと一瞬のうちに30年前に戻ってしまうのですねえ。その元気には圧倒されました。
2日目は東京国立博物館(略して東博と申します)で開催されている台湾の故宮博物院展を見学します。混雑が予想される事と台風の心配とで出発を30分早めました。早い出発は三文の得でして、車中で朝ドラも見られましたよ。
途中談合坂ドライブインで山梨最後の買い物をしましたが、車中で「何を買って帰る」という情報交換をしたときに旅行幹事から黒玉というお菓子があって、と紹介をしましたところ、それは何処に売っているんだということになりました。談合坂だから団子みたいなものも売っているんじゃないのかなあ。という予想的中。今ごろは参加の皆さんそれぞれが、黒玉でお茶を飲んでおられるでしょうか。
改めて故宮博物院展ですが、一番人気のひすいで作られた「翠玉白菜」の展示が終わってしまったためか、待ち時間無しで入館できました。これは超ラッキーでした。お陰で2時間半の観覧ができました、私的には特に青磁、堆朱などに圧倒されまして、その場から離れたくない気持ちになりました。ひすいでできた「人と熊」これはとても小さいものでしたが、愛嬌たっぷりな熊が印象的なお宝で、じっくりと拝ませてもらいました。時の皇帝が美にかける情熱というのはすげえものだなあ。そして、それを鑑賞するのは疲れるものだなあ。足が棒になりそうでやんす。
雷と豪雨の中を出発して予定を完璧に消化したうえに、和気あいあいの旅ができたことと、片桐さん熊倉さんの心遣いや安全運転に感謝するとともに、傘が不要だったねとの小田旅行幹事長の挨拶で楽しい旅は終了しました。
そういえば俺、出発前に下越事務所の駐車場から玄関までの30メートルの間だけしか傘を使いませんでした。精進ここに極まれりですね。
あと、美術館・博物館をメーンテーマにした旅行が初めて実現したことも、友の会旅行の新境地と考え、皆さんのご協力に感謝、感謝です。
「友の会の山下清」