2013-12-01
古都・京都紅葉めぐりの旅
いつもながら人気の高い京都ですが、今回の旅にはサブタイトルが付いていました。 「アンコール企画」というからには、友の会の旅行で過去に何度も出かけているわけですねえ。そして今年度は11月25日から27日までの3日間、私たち会員22名と、会社からは片桐常務さん藤田・藤島両ドライバーの合計25名で午前6時50分にリフォーム館を出発しました。
天気予報では低気圧の通過で風雨強し。という悪条件の下、一路京都を目指します。
最初の見学場所は仁和寺でした。風雨はまだ残っているものの、なんとか傘を差さずに歩けるほどに天候は回復していて、シーズンなのに参拝者がまばらという幸運に恵まれました。時刻は5時に近く、僧侶が境内の諸堂を読経して回る光景を敬虔な気持ちで拝しました。こういう場面に出くわすと仏教も捨てたものじゃない。なんて、私の心の中の信仰心が揺り動かされる心地です。そんなわけで最初の見学地では、はからずも心を洗うこととなりました。ホテルは河原町のサンルート。ここに連泊です。
夕食は祇園の一角にある料亭「美登幸」です。祇園の通りは照明の数や明るさを抑えていて、おまけに雨上がりで石畳が濡れています。風情がありますね。夕食会場は路地を曲がったところから美しさが整えられているのです。さて、宴会のことですが、料理を運んでくれるお姉さんに「これ、どこの酒?」って聞いたら、しばらくお待ち下さい。だって。まあ、結果的に伏見の酒だったんだけど、このお姉さんたちは京都人じゃないなあ。赤だしのみそ汁を運んできたときに思い当たったのは、ここの姉さんたち、赤だしではなく「山だし」だ。帰路は徒歩にて賀茂川を渡り、高瀬川を通ってホテルまで歩いて帰りました。
明けて2日目が始まります。朝食は京都盆地を見渡せるホテルの10階。まだ東山の峰々から朝日が昇りませんが、今日は好天に恵まれそうです。
午前中は嵯峨野を巡ります。結構歩く時間が多く、後で聞いた話では、2日目は皆さんの歩数計が優に1万歩を超えたそうです。
予定では昼食後に2グループに分かれることになっていました。紅葉散策と美術館めぐりという、これは新しい試みですなあ。ところが車中で希望を募ったところ美術館希望者はゼロ。意気込んでいた幹事の落胆はご想像にお任せします。幹事はそれでも未練たらしく、美術館のあとは錦市場に足を伸ばして・・・、って言ったら、そこだけはみんなが反応して拍手なんかするんだもの。そういうわけで嵐山散策を取りやめ、その時間を錦市場散策といたしました。こういう柔軟性は友の会旅行の醍醐味です。
錦市場の前に午後の行程をしっかりとこなしまして、南禅寺から永観堂というゴールデンコース。ここの紅葉は何度見ても見飽きることがありません。都人(みやこびと)の執念を感じます。今回の旅行は友の会旅行に初めて参加した方も多かったようです。さすがに京都は初めてという方はおられないまでも、40年ぶりとか修学旅行以来という参加者もあり、そのいずれもが日頃の行ないがよろしいのですねえ。好天に恵まれましたから。
今日の夕食は各自がお好きなものを、ということになっていて、錦市場経由でそれぞれが町なかにとけ込み、2日目は終了しました。
最終日も好天です。片桐常務の機転で見学場所を入れ替えるとともに、出発も少し早めました。それでもすでに混雑が始まり始めた東福寺が本日最初の見学地です。私は紅葉を堪能した後に少し時間があったので、境内を散策していたら、昭和の作庭名人と称えられる重森三玲の作った庭園のある一角にたどり着きました。小川夫妻もおられて、こちらは勉強して来られたのでしょうが、私は偶然にその方丈庭園にお邪魔したわけです。見逃した方は写真でお楽しみ下さい。
続いて、最後の見学地である詩仙堂に参りました。昨日の紅葉も良かったけれど、今日の東福寺、そしてそれ以上にこの詩仙堂がまたすばらしく、去りがたい気持ちになります。いずれのお庭も手入れが行き届いていて、きっと開園前にスタッフが落ち葉掃きをするのでしょう。柿の木もありましたが、落ちてつぶれている熟柿なんて一つもないものね。これだけ人の手が入っていれば入園料を払うことも納得です。ちなみに一番高かったのが永観堂の1000円。あとは大体500円前後でした。
ここで片桐さんとお別れです。ここから名古屋に向かい、明日は大阪です、って。お仕事本当にごくろうさまです。
帰路は予定通り、順調に進み予定到着時刻の十分前にリフォーム館に戻ってきました。
ともあれ、無事に旅行が終了したことと、会員同士がますます仲良くなったことが一番ですね。