「競争力」求め加盟を決断
無垢材へのこだわりを徹底
スタートはリフォーム事業
本物の無垢の家に需要感じる
取材に訪問した時、彩建コーポレーションの萩原社長はショールームを訪れた初めてのお客様とリフォームの打ち合わせ中だった。聞けば社屋に掲げられた「無垢の家」「夢ハウス」と書かれた看板を目にとめ、以前から気になっていたのだという。
同社が主な施工エリアとしている埼玉県および東京都の一部では、戸建住宅を取り巻く状況が地方とは異なる一面を見せる。まず「圧倒的に建売住宅の比率が高い」(萩原社長)。地方とは異なり、土地を持っている人の割合が少ない。必然的に大きな規模で開発を行い、区画あたりの土地単価を圧縮して安価に提供される「建売住宅」に頼る人の割合が高い。
「リフォームの相談に訪れるお客様の中には、中古住宅を購入して入居前に手を入れられる方や、住み始めてわずか2~3年でリフォームを希望される方が少なくないんです」。悲しいことだが、価格本位で妥協し、購入した建売住宅が極めて短期間のうちに「気に入らないもの」になってしまう事例が多いことを示している。そうした顧客が、本当は木の家、本物の無垢材の家を求めて夢ハウスの看板を掲げる同社に頼ってくるのだという。