「本物」への探究心が結んだ、赤塚会長との出会いと「秋田」での挑戦
赤塚会長との出会いは、起業5年目佐藤社長26歳の時だった。偶然知った“狂わない木”を見る為に夢ハウスを訪ね、そこで運命の出会いを体験する。「なんだ、このオヤジ!?」
それが赤塚会長の第一印象だったそうだ。初対面の佐藤社長を、赤塚会長は旧知の友人のように迎えた。「型通りの挨拶やきれいごとを並べるんじゃなく、初めて会った俺に人間味のある話をしてくれたんだ」20歳も年下の自分を一人の人間として尊重して大切な話をしてくれている、そう感じられる時間だった。この出会いで赤塚会長と意気投合した佐藤社長は、その後、頻繁に新潟を訪れるようになる。「夢ハウスは、お客様に喜んでいただきたいという、赤塚会長の強い想いから無垢材と自然素材にこだわった家づくりをしている。特に、狂うのが当たり前とされていた無垢材を“狂わない木”に仕上げたように、よいと信じる家をつくるために徹底的に手を尽くす姿勢に感銘を受けた。それで俺もお客様に喜んでいただける家を作ろうと自分の道を定め、ビジネスパートナーへの加盟を決意した。」
佐藤社長が地元秋田で初めにしたことは、自分の家を建てることだった。「実際に住んでみないと、良いところや悪いところは見えてこない。また、建築を一から学ぶ機会としても自分の家を建ててみることが一番良い」と思ったからだ。そうして秋田県での夢ハウス第1棟目が誕生し、あらためてその良さを実感。本格的に事業展開を始めていった。その後はお客様宅への訪問や完成内覧会を開催するなど、初期投資の大きい展示場はあえて持たず実際の現場を見せながら家づくりへの理解をお客様に深めてもらった。豪快な印象のある佐藤社長だが、その裏には緻密な計算と堅実な行動計画が練り込まれているのだ。さらに特徴的なのは大建には営業マンがいないこと。「本物を提供するのに営業マンは不要。しいて言うならお客様が営業マンかな?実はお客さんだった人が社員でいるんだよ、面白いでしょ」お客様へしっかりと価値の説明ができ、共感していただければちゃんと選んでもらえるし口コミにもつながるという佐藤社長の自信が根底にあるからこそ、売るための人員は必要ないのだという。社長の話の中にもでてきた、大建という企業姿勢に惚れ込み、転職してきた元お施主様の社員がその好例だろう。大建のファンづくりは様々な好循環を生んでいる。