2012-11-17
新潟日報に掲載されました
省エネ住宅は健康住宅、省エネを真剣に研究した家づくり。
今回のテーマは「住まいの省エネと健康」。福岡大学建築学科の須貝高教授を夢ハウス新潟西モデルハウス「木だちの家」へお迎えし、株式会社夢ハウスの赤塚幹夫代表取締役と語り合っていただきました。「健康住まいづくり研究会」を主宰する須貝教授は、体の健康・心の健康（耐震性）を育む住まいづくりを確立され、各地域の家を建てるユーザーや工務店に普及啓蒙活動を行っています。「健康」「省エネ」をキーワードに、住まいづくりを考えてみませんか。
木材の乾燥を徹底追及したことで耐震性と耐久性を実現。また、住宅の断熱性の高さも抜群の数値
須貝高（福岡大学建築学科教授、工学博士、一級建築士）
初めて夢ハウスさんのモデルハウスを調べたときは驚きました。年間でどれ位のエネルギーを使うのか（熱損失係数・年間暖冷房負荷）を国土交通省認定の計算ソフトで算出しましたら、驚くほど優秀な数値。最も高い次世代省エネルギー基準をはるかに超える数値が算出されました。年間暖冷房費に換算すると次世代省エネルギー基準の住宅より44％安いということ。これは大きい数値ですよ。この数値が実現できているのは、高性能な断熱・遮熱と徹底した木材の乾燥によるものですね。
赤塚幹夫（株式会社夢ハウス代表取締役）
ありがとうございます。当社ではすべて含水率15％以下の無垢材を使用しています。長年にわたって木材乾燥の研究を行い、自社で木材乾燥機を開発し特許を取得しました。ここまで乾燥できるのは当社しかないと自負しています。この部屋の床には赤松を使用していますが、通常の乾燥では床材に使えません。含水率を下げヤニを抜くことで、こんなきれいな床材になる。室内がどんなに乾燥しても狂いが生じませんし、床暖房にも対応します。乾燥を極めることで、無垢材の可能性を広げることが出来ました。
須貝
夢ハウスさんは、木を乾燥させる素晴らしい技術がありますよね。乾燥した材料を使えば"木の本当の良さ"が発揮されますね。
赤塚
きちんと乾燥させた材を使っているので、当社の家は隙間が空いたりねじれたりしません。住宅産業はクレーム産業とも言われますが、ありがたいことにクレームが出ませんね。中越地震も乗り越えた耐震性と堅牢さがあります。
須貝
乾燥することによって確実に構造材を組む事ができますからね。住宅の寿命という意味では、居住者は見えない部分がどうなっているかが心配です。また床下に丸型換気孔の数がたくさんあるし、床下に大量の風が流れることで、乾燥して土台が腐らずに長持ちします。（一部抜粋）
※含水率 木材が含む水分率。
※熱損失係数（Q値） 断熱性能を数値化したもので、数値が低い程外気温の影響を受けにくい。
※年間暖冷房負荷（L値） 低い方が、暖房・冷房費が低くなる。
