2012-08-03
構造見学会レポート①"断熱材と遮熱材"
この温度差、なんだと思われますか?
実はエアコン1台だけで冷房した夢ハウス住宅の室温と、同時刻に測った外の気温です。
ざっと室温の差は10度以上です。
7月28日~29日の2日間、新潟市中央区鳥屋野にて【郷の家Bestプラン】の構造見学会を実施しました。構造と題している通り、完成すると見えなくなってしまう骨組みや材料、設備をご覧いただけるイベントです。
こういったイベントを行う背景には
【住宅の見えない所にこそ本当の価値がある】と考える夢ハウスの方針があります。
家を長持ちさせる通気の良い基礎。
地震に強い土台や床、壁の構造。
適所に使われている断熱、遮熱材。
見えないところにもふんだんに使われた天然木の無垢材。
そして、しっかりと確立された施工方法。
今回は見えなくなる設備の中で、室内温度を快適に保つ「断熱材」「遮熱材」をご紹介します。何だか似ている名前ですが、仕組みは全く異なります。
①断熱材=熱伝導(高温側から低温側へ熱が伝わる)を防ぐ。
夏は外気からの熱が伝わらないように。冬には室内の熱が逃げないように遮断する効果があります。
材料は熱伝導率が低いことと、厚さが必要です。
床板の下や壁に設置される発泡ポリスチレンです。魚屋さんの発泡スチロールと同じ素材ですが、厚さはなんと75ミリ。発泡倍率も30倍にとどめており、軽くて頑丈です。(一般的な発泡倍率は90倍)
南極基地で使われ、40年間断熱効果を失わなかったというエピソードがある実績抜群の素材です。
壁には硬質ウレタンが吹き付けされています。こちらもプラスチックの発泡体になります。見かけは小さな泡の集合体で、この中に熱を伝えにくいガスが封じ込められています。
材料に自分から接着する性質を持っているので、隙間なく断熱層を作ることができます。
②遮熱材=太陽からの赤外線(輻射熱)を反射する。
夏は太陽からの熱を。冬には室内の熱を反射させる効果があります。
※断熱材だけでは赤外線が通り抜けてしまうため、遮熱材との組み合わせが効果的です。
外壁下地に貼り付けられたアルミ製遮熱シートです。アルミは赤外線を96%反射する性質を持ち、屋根や壁の適所に設置する事で効果を発揮します。
壁の硬質ウレタン断熱材とアルミ遮熱シート
こうした遮熱と断熱の設備はとても省エネになります。
そして冬はストーブ1台で外気温と30度の差が生まれ、とても暖かく過ごせます。
ぜひ見学会や展示場にて省エネルギーで快適な空間をご体験ください。