「有機質と無機質どちらを選びますか?」会長ブログ

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2014-12-01

有機質と無機質どちらを選びますか?

自然から学ぶ教育に勝るものはないと言われています。
特に幼少時期における自然とのふれあいは、その後の人格形成や感性に大きな影響を及ぼすと言われています。

最近の若い世代を見ていると、表現力に乏しく、無表情で感性のない子が増えてきていると感じます。
「教育のせい」、「社会のせい」と決め付けるのは簡単ですが、根本的な問題は生活の場であり育みの場である「巣(住)まい」と「親の愛情」ではないでしょうか。

元来、我が国は気候風土に合わせた木の文化が根付いています。
昔は、木造の校舎に木造の住宅が100%でした。現代の日本経済を支えてきた名だたる企業の創業者たちも、生命材料である有機質に囲まれ育ちました。
本物に触れるからこそ感性を育み、企画・発想そして行動力が養われたのです。
しかし残念ながら近年の住宅は「本物」に似せた石油工業品の材料で溢れています。
冷たい床にスリッパを履くのが当たり前、床板に木の節があると気味が悪いと思う若い子たちは「本物」がどういうものかを知らないのだと思います。

学校も、住宅も全てが人工的で石油工業品に溢れた「無機質」な環境で育ってきた結果なのかもしれません。

同様に住宅業界にも理解できない、感性を疑ってしまうプロがいます。
全面を単色に仕上げ、色調も白・黒・赤とコーディネートされた部屋。
その部屋を見た途端、不気味さと居心地の悪さを感じてしまいました。
そう感じるには理由があります。

普段、私たちが目にする自然界の風景、そこには「白・黒・赤」のような色あわせがないのです。
自然界にはない色の組み合わせが居心地の悪さを生み、またそれを私たち人間が判断できるDNAを持っているのです。
しかし、無機質な環境で育つとそのDNAにも変化を及ぼすようです。

人間もDNAで「有機質」と「無機質」を判断することができますが、動物もまた同じ事が言えます。
以前、お伺いした「漁師の蛸壺」の話を紹介します。
蛸を捕獲する為の蛸壺は、昔から素焼きの土器が主流でした。
蛸は、その身を守る為に固い岩場などに隠れ、巣とする習性を利用し、蛸壺を仕掛け捕獲していたそうです。
時代が流れ、文明が発達しプラスチック製の安価で軽い蛸壺が登場しました。
しかし、そのプラスチック製の蛸壺に換えてからは蛸の捕獲量は急激に落ちたそうです。
私ははじめてこの話を伺い、住み心地のいい巣、それは蛸にでも分かるものかと感心したのを覚えています。

もしかしたら、人間だけが鈍感になってきているのかもしれません。
世に無機質が溢れ、当たり前に存在している為、本物の有機質に出会える場が少なくなっているのも事実です。

そんな有機質との出会いを提供できる場がありました。
11月12日~14日の3日間、住宅・建築業界を対象とした祭典「ジャパンホーム&ビルディングショー2014」(東京ビッグサイト・東京都江東区有明)に参加出展させていただきました。
総動員数8万人、ブース出展者数300を超える大規模な祭典は、そのほとんどが「本物」に似せた工業製品。
ですから余計に、来場者をはじめ他の出展者の方々も本物の有機質の展示に驚嘆や感動を与えることができました。
ジャパンホーム&ビルディングショー2014①


夢ハウスブースは住宅1棟を丸々再現。会場内で一番大きなブースを構えました。
今春出展時の35坪を上回る57坪の建物は、他を圧倒するほどの魅力と迫力が備わっていました。
前回同様、設営中から様々なメーカーが見学に訪れ、「本物は違う」と溜息を漏らしていく姿や、同業他社が苦虫を噛み潰したような表情がとても印象的でした。
ジャパンホーム&ビルディングショー2014②
今回の夢ハウスの出展テーマはもちろん「有機質・無機質の違い」。
ジャパンホーム&ビルディングショー2014③
本物は多くを語らずとも、現物を見れば納得の様子。
本物に似せた無機質について私が説明をすると、建築のプロの皆さんもハッと気付かされたようにも見えました。
健康を無視した石油工業品・新建材の有毒性、24時間換気と省エネの矛盾など、プロも当たり前と思っていたことが、実は特別なのだと理解いただけたようでした。

有機質の環境で育つ子、無機質の環境で育つ子。
夢ハウスはこれからも徹底的にその違いを打ち出していきます。

石油工業品でできた新建材(無機質)は、換気扇を24時間回してホルムアルデヒドの放射量が0.08ppm(国の基準値)。見た目も肌触りも冷たくスリッパなしでは歩けない住宅。

一方夢ハウス(有機質)は全て本物。換気扇を回さず密閉されても、ホルムアルデヒドの放射量が0.015ppmと基準値の1/5。
素足で年中過ごせる暖かさ。
有機質の家
無機質の家

誰もが健康で快適に、そして感性豊かに暮らしたいはずです。
あなたならどちらの住まいを選びますか?

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夢ハウス会長 赤塚幹夫
夢ハウス会長 赤塚幹夫

お客様と一緒にツーリング

家を建て終わった後もお客様と家族同然のお付き合いを続けていきたい。その思いからお客様貸し出し用の大型バイク、ハーレー・ダビッドソンを会社で買うことに。県外からわざわざ乗りにいらしたり、このために免許を取得したお客様もいます。休日はこのハーレーでお客様とツーリングし、親睦を深めるのが楽しみのひとつです。

プロフィール:

1951年新潟県生まれ。(株)夢ハウス会長。大工修行を経て27歳で建築の一貫性を目指して独立。現在夢ハウスをはじめ関連企業6社の代表を務める。

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