2013-08-06
繋がりによって築かれた、渓岩禅寺
7月28日。
私の建築人生においての1つの区切り、夢が現実となった日です。
昨年よりお世話になっていた「渓岩禅寺」その竣工祝いが行われました。
御住職をはじめ、檀家の皆様より「よくやった」とお褒めの言葉をいただき、さらには感謝状まで贈呈されました。
寺社仏閣は木造建築の頂点、規模も技術も最高峰の建築です。
住宅とはまた違う適材適所の木遣い、素材の吟味、複雑な加工、表に出る細かな装飾の彫り物まで何一つとして外注に任せてはいません。
2012年9月 渓岩禅寺建前 直径約50㎝の丸柱が本堂を支える
一般住宅の柱と同じ寸法の垂木 美しい屋根の傾斜は自然界における放物線に習う
ものづくりを生業とする者としてのあくなき挑戦、職人の意地と誇りと無限の可能性を証明したのではないでしょうか。
総桐の本堂 人は生まれた直後にへその緒を桐の箱へ、またあの世に旅立つ時も桐の棺へ
人は桐に深い因果にある
改めて寺社建立の機会をいただいた御住職、檀家の皆様に深くお礼と心よりの感謝をいたします。
寺社や仏閣などの崇高な建造物は、一介の住宅屋が造りたくともそうそう造れるものではなく、今回の建立には様々な因果、それはタイミングであり運であり、人と人とのつながりに起因するものです。
お客様との深い繋がり、特に夢ハウス第一号のお客様であり夢ハウス友の会の創始者との繋がり(2012年8月10日ブログ「自分のルーツに想いを馳せる」参照)が御住職の心を動かし、また御住職もそういう人に頼みたかったのだと思いました。
同じ血を分けた家族でも「運(めぐりあわせ)」のつき方は異なります。
その人の性格、考え方や行動は人生を左右する程の力があるのです。
御陰様で私は、非常に運のいい人生を歩んでいると感じています。